田舎の自動販売機に哀愁を感じるのは何故なのか
田舎の自動販売機の魅力
人気のない場所にポツンと立つ自動販売機。
少し錆びて年期の入ったボディに、コンビニやスーパーじゃ見かけないようなマイナーブランドのジュースが並ぶ。
あかりの少ない田舎町に、自動販売機の光は夜になるとあたりを照らす貴重な照明代わりになる。
うーん、いまいちピンと来ないなあ
これだから都会育ちは困る
かなは埼玉県民だよん
お前、埼玉はコンビニがオープンしてテーマパークみたいな大行列を作ることがあるか?
ええ・・・そんなのないよ・・・
大げさかと思うかもしれないが、わりと本当の事だ。
さすがにここ最近の出来事ではないが、私の地元は、関東でもトップクラスの田舎町だった。
そんな場所に立つ自動販売機がどういうものか、諸君は想像つくだろうか。
うわ、本当に何もないんだね
何もないブロック塀に沿って立つ自動販売。
どこまでも遠くに続いていそうな奥に見える田んぼが田舎特有の風景を味わい深く表している。
これこそ、田舎の哀愁漂う自動販売機なのだ。
もちろん私が撮影したものだぞ
自動販売機は年々減っている?
昔はもっとたくさん見かけたものだった。
普通に畑の中にポツンと立っていたり、公園の中に立っていたり、とにかくあちらこちらに自動販売機を見かけたのだが、近年は減少傾向にある。
というか、地元の自動販売機のほとんどは、今ではすっかり撤去されてしまった。
実際、少し古いデータだが、普及台数を見ても緩やかに減っているのが分かる。
確かに買う側はスーパーやコンビニで買った方が安いし、置く側は大して儲けにならない自動販売機のために年中稼働させて電気代がかかり続けるのは負担になる。
ジュース一本分の原価から得られる利益なんて大したものではない事くらい、経済に疎い私でも分かる。
つまり、自動販売機というのは決してコストパフォーマンスの良い商売とは言えないのだ。
だからどうしたと思うかもしれない。
実際、諸君も自動販売機の一台や二台撤去されたところで生活に深刻な支障をきたすことだなんてないわけだ。
でも、想像してみてほしい。
人気もなく、何もない場所で誰が買うのかも分からない、ポツンと立っているわけのわからない自動販売機。
ジュースのラインナップに魅力があるわけでもないし、値段だって仮に100円だったとしても、スーパーで買えばさらに安く売っている。
一体誰がこんなものを使うのか。
考えれば考えるほど、人の少ない場所に設置された自動販売機にメリットを感じないのだ。
なんと哀愁漂う事だろう。
これは世界文化遺産にでも登録して、後世に伝え残すべきだ。
今現存する、あるいは今後立てられるであろう「無意味に感じる」自動販売機を保護する必要があるのではないか。
そこで、我々はこうした無意味な自動販売機を残すために何をしなくてはならないのか考えなくてはならない。
どうすれば撤去されずに済むのか
答えはもう出ている。
そう。諸君が自動販売機のオーナーとなり、人気のない無意味な場所に自動販売機を設置しまくればいいのだ。
自動販売機設置に関する無料相談では、自動販売機の設置に関する相談はもちろん、設置に最適な販売メーカーの手配までしてくれる。
何はともあれ、まずは採算度外視で自動販売機を設置しまくってほしい。
当然、設置にかかる費用、維持費は諸君が負担すること。
私は設置された自動販売機を写真に収めながら、ブログのネタにでもしようと思う。
誰がこんな場所で自動販売機を使うんだという場所であればあるほど私は喜ぶ。
私の喜ぶ顔がみたいのならば、諸君はすぐにでも自動販売機を設置するべきなのだ。
メーカーはなんでもいい。 むしろマイナーなメーカーであればあるほどいい。
ゴメン、めぐちゃんの考えていること、かなにはわからないや
コカ・コーラとかでも別にかまわないが、ゼロカロリーのやつしか置いてないような無能な自動販売機だった場合、私は全力で叩く。叩きこわすぞ
まとめ
というわけで、これは私からの切実なお願いだ。
この私を楽しませようと考える諸君は、 すぐにでも自動販売機を設置しなくてはならない。
まだいまいちピンと来ない諸君は、一度ド田舎まで出て自動販売機を探してみるといいだろう。
そして、この芸術的な哀愁をどうか味わってみてほしい。 特に夜がおすすめだ。
何にもない田んぼを自動販売機の明かりが照らす光景は、もう最高にたまらない。
私はまた近いうちに田舎の自動販売機巡りをするつもりだ。
自動販売機はおでんのやつが好きだなあ。でも味はコンビニの圧勝だね。あれ……ジュースもコンビニの方が安いし、コンビニって最強じゃん?
それは言うな。ロマンだけ感じろ