初代ポケモントレーナーから当時の流行を読み取る
発売から今年で21年を迎えたポケモンシリーズの記念すべき第1作目『ポケットモンスター赤・緑』
その人気ぶりについては語るまでもないだろう。
初代ポケモンをプレイしていたのがもう20年以上も前なのかと思うと感慨深いものがある。
ねえ、当時ってめぐちゃんまだ生まれてすらなくない?
私の主がそれくらいなんだよ・・・
ああ・・・
当時のゲームは時代を映す鏡
ふと、20年前というと、一体何があって何がなかったのかなんて考えてしまう事がある。
インターネットなんてまだアンダーグラウンドで物珍しい時代だったし、J-POPは後に名曲として語り継がれるような曲が毎週発売してテレビから流れていたし、女子高生は茶髪でルーズソックスを履いて「チョベリバー」とか言っていたのもこれくらいの時期だった気がする。
ちょ、ちょべりば?
りんちゃんもその時代に生まれていたらきっとそういうファッションしてたんだろうね
いや、私は別にギャルじゃないし
一番ギャルっぽい見た目してるやつが言うか
そんなわけで、今回は初代ポケモンに登場するトレーナー達から、当時の流行や物事の見方と言うものについて考えてみたい。
りかけいのおとこ
何故かおつきみやまとイワヤマトンネル付近で見かける。
使用ポケモンはベトベターやドガースのようなどくタイプがメイン。
当時は理系=根暗みたいなイメージがあったのだろうか。
見た目も名前もだいぶ酷い。
まあ、今でいうところのオタクなんだろうな
90年代のオタクは迫害されて当然みたいな空気があったみたいね
この人なんでグラビアポーズ決めてるんだろ
むしとりのしょうねん
トキワの森をはじめ、ゲーム序盤で相手になるトレーナー。
使うポケモンはむしタイプで、キャタピー、ビードル、トランセル、コクーンの場合がほとんど。
よっぽどのナメプでもしない限り負けることはない雑魚トレーナー。
今の子供たちって虫取りとかするのかなあ?
ある意味、ポケモンの世界と現実世界が交わりつつあるのね
ギャンブラー
クチバシティという港町から少し離れた十一番道路の草むらで良く見かけるトレーナー。
「一か八か」という語源の丁半賭博をイメージしており、繰り出すポケモンは赤緑のバージョン違いでしか出現しないポケモンを出してくる。
結構レアなトレーナーだ。
いやいや・・・時代がどうこうってレベルじゃないだろこれ
丁半は日本の昔ながらのさいころ賭博なのよね。
丁半では、偶数を丁(ちょう)、奇数を半(はん)と呼ぶ。茶碗ほどの大きさの笊(ざる)であるツボ(ツボ皿)[1]に入れて振られた二つのサイコロ(サイ)の出目の和が、丁(偶数)か、半(奇数)かを客が予想して賭ける。
当然ながら、90年代にこんな格好をしたギャンブラーはいないし、そもそも賭博は違法である。
なんでこんな見た目でギャンブラーなんてトレーナー作ったんだ?
おそらくだけど、ポケモン勝負をギャンブルに見立てているのと、「りかけいのおとこ」みたいなステレオタイプなギャンブラーがイメージ湧かないから、こういう見た目になったのかもね
当時のゲームのドットでキャラクターを表現するには、何かわかりやすいアイコンが必要だったって事か
きとうし
ポケモンタワーと呼ばれる、死んだポケモンが眠る塔にだけ現れる。
繰り出すポケモンはゴーストタイプで、「キエーッ」と奇声を上げながらポケモン勝負を仕掛けてくる非常に怖いトレーナー。
祈祷師(きとうし)とは、原始宗教やシャーマニズム・アニミズムといわれるものに基づき、人類が基本的な社会構造である集団を持ったときから発生したといわれ、その祈祷を行う集団の長や主要な人物をさし、シャーマンとも呼ばれる。
結局なにする人なのかようわからん
まあ、要するに宗教家よ。呪術によって厄払いをしたり、何かを祈願する人たちね
非科学的な力で何かを成し得ようとする事を職業にする人って括りなら、広義の意味ではそうなるわね。当時はオカルトが流行っていて、新興宗教にハマる若者が社会問題になっていたらしいわ
除霊する自分が霊に乗り移られてゴーストポケモンで勝負するとか頭おかしい
スキンヘッズ
核の炎に包まれた世界でヒャッハーしてそうな見た目。
サイヤ人みたいな戦闘服を着ているが、戦うのはポケモンで、かくとうタイプをよく使う。
ぼうそうぞくとセットで現れるため、治安の悪い地域が好みのようだ。
なんでこんなに世紀末感溢れたキャラがいたんだろうな
当時は地下鉄サリン事件や、阪神淡路大震災のような大きな事件が起きて日本に暗い影を・・・というのはあったのかも
ノストラダムスの大予言とか、世紀末に地球滅亡説なんかもあったんだよな
おとなのおねえさん
セクシー(?)な格好で主人公を誘発してくる痴女トレーナー。
なみのり道中でよく見かける。そのため、使用ポケモンは水タイプが多い。
わざわざおねえさんに「おとな」をつけるあたりがいやらしいな
そりゃーあたしたちからすれば年上のお姉さんなんだろうけど、なんでわざわざ「おとな」ってつけたんだろうね
主人公の年齢からすれば大人に見えるだろうし、クレヨンしんちゃんが流行っていた影響なんかもあるかも
おねえさんの格好がよく見るとバブル時代に流行ったボディコンみたいな格好なので、バブルに取り残された時代遅れな「おとな」の部分も表しているのだろうか。
というわけで
ポケモントレーナーから時代を読み取って見る試みは如何だっただろうか。
ゲームの中でそれぞれのキャラが個性を持っているからこそ、当時の流行なんかも反映されている事がなんとなく伺えたのではないだろうか。
初代以降のトレーナーも、機会があったらまたやってみたいな
今の時代だとどんなトレーナーがいると思う?
意識高い系トレーナー(厨ポケ使い)とか、コスプレイヤーとか、オタサーの姫とか?
呼び名が違うだけで、そういう感じのトレーナーはもういるわよ
まじで!?