イヌラッパグミ~フロンティア~

イヌラッパグミ

「面白い」だけを追求する女の子達の日常

お店選びに失敗しない!今にも潰れそうなお店を見分ける4つのポイント

今にも潰れそうなお店の特徴を知ろう

少し前の話になるが、格安旅行会社のてるみくらぶが倒産したというニュースがあった。

同社のサービスを利用中だった旅行客約2500名は自力で日本へ帰国しなければならず、今年度入社の新卒社員は入社数日前にして突然内定取り消しを食らうという事態が発生した。

 

この旅行中の客や新卒内定者に迷惑極まりない破産は、世間で大きな話題として取り上げられた事は記憶に新しい。

普通に営業している旅行代理店が、まさか突然潰れるだなんて客も夢にも思わなかった事だろう。

そこで私は思った。

自分がサービスを受けようとする店がもうすぐ潰れそうかどうかの判断をすることはできないのか。

旅行代理店は確かにしょうがない。

自分がこれから利用しようとしている会社の情報なんて、普通はあんまり調べないし、そもそも知りようがない。

けれども、それが飲食店だったらどうだろう。

開業してから10年で生き残れるお店は全体の一割と言われている非常に厳しい世界、潰れる店なんて日常茶判事だ。

つまり今日も日本のどこかで潰れた店があるに違いない。

だったら、今にも潰れそうなお店というのは何か共通する特徴があるのではないか。

 

そんなのそんなの、まずくて高くてサービスの悪ければ潰れることくらい分かるよ

牛肉と豚肉の味の違いが分からないお前が美味しいまずいの区別がつくのか?

うーん、。。。

それに、サービスや値段もチェーン店だったら他とそれほど違いがないし、そのあたりの満足度は人それぞれじゃないか

でも、普通お店がガラガラだったらまず人気がない事くらいわかるよね

その通り! だから「ガラガラ」な上で、今にも潰れそうなお店の特徴というものに他にも共通点はないのかを明らかにするのが今回の企画というわけだ

わざわざそんな事する意味ってあるの?

いや、なんとなくそこはノリで

 

というわけで、今回は当サイトのグルメレポーターである鳥塚なつきに「潰れそうな飲食店」に行ってもらい、今にも潰れそうなお店には、どんな特徴があるのかを調べてもらうことにした。

 

えー、潰れそうなお店のご飯なんて食べたくないよー。絶対美味しくないじゃん

どーせ味わからないんだから何食べても一緒だろ。よし、場末のラーメン屋にでも行こう

 

 というわけで、さっそく潜入開始!

 

ほら、ここが潰れそうな場末のラーメン屋だぞ。今にも潰れそうな店構えしてんな

(場末のラーメン屋扱いでフリーのイラスト素材が使われるいらすとやさんごめんなさい)

 

それじゃあ、お店に入るね?

 

ガラガラ…

 

・・・・・・

 

しゃっせー

さすが、場末のラーメン屋店主だけあって、いかにも意識高い系(笑)店主って感じだな

(意識高い系(笑)店主扱いでフリーのイラスト素材が使われるいらすとやさん本当にごめんなさい)

 

お、さっそく閉店ポイントを見つけたゾ。聞いてみてくれ

なんかポイントカードみたいになってるよー

 

①ラーメン屋なのにラーメンに関係ないサービスをやっている

えっと、ご主人、ここに書いてある「今日の試合で巨人が勝ったらトッピング無料」って何ですか?

うちは夜になるとスポーツバーをやっていてね、巨人戦の試合結果次第でラーメンのトッピングをサービスしてんのよ

スポーツバーもやってるんですね…あ、もしかしてテレビ置いてあるのはそのため…?

おうよ。毎日これで常連と大盛り上がりなんだよ

 

 

席数の大して多くないラーメン屋で、常連と野球で盛り上がっているようでは確かに利益も見込めない。

しかも、置いてあったテレビはいかにも自宅で使っていたような、型落ちの液晶テレビ

当然、迫力ある大画面というでもなく、ごく普通のテレビだ。

これでビールと数種のアルコールを置いただけのなんちゃってスポーツバーを夜にやっているという。

しかも、主人の趣味で野球というひねりのないチョイス。

 

あ、無料トッピングは「刻みねぎ」「のり三枚」「めんま」の中から選ぶことができやす!

…クッソしょぼいなあ

お金をかけずに工夫したサービスを考えるのも大事だが、結局小手先だけの中途半端なサービスをやったところで、お客はついてこないだろう。

こういう「トッピング無料」を謳っておいて実は制限あってしょぼいと分かれば、お客はすぐに離れていくのは言うまでもない。

そんなの力入れるならラーメンに力を入れろよって話だな

 

ま、いいから席にどーぞ。はいこちらへ

 

店主はそう言って、イヌラッパグミとなつきを手前のカウンター席に水を置いて座るよう促した。

 

あ?

②ほとんど客がいないのに入り口手前の席に座らせようとする

 

カウンター席を案内されたとき、私を含め、多くの人は客の出入りが多い手前の席はなんとなく落ち着かなくて、奥の席を座ろうとする 。

しかし、店の方からすると外から見えやすい入り口手前の席に座って欲しいと思っている。 外から見えるということは、それだけ繁盛しているように見えるからだ。

だが、そんなあからさまな事をすれば客だって当然嫌がる。

にもかかわらず、手前の席を勧めてくる店員がいるという事は、つまりそれだけ余裕がないという事である。

 

すいませーん、奥の席に行きたいのですがー

あ、はい・・・

もし、こういうケースにあったらそこは遠慮せずに奥の席に移りたいと言うようにしよう。向こうもそれを断る理由がないのだから。

えーと、それじゃあメニューを見てみましょう……塩、醤油、豚骨、味噌まで揃っているね。あ、サイドメニューも多いんだ。ん? カツカレー、唐揚げ定食まで?

はい閉店ポイント〜

 

③メニューが多い、オススメにやたらサイドメニューを勧める

肝心の主力メニューだけでは思うように利益が出ない飲食店は、利益率が高いサイドメニューに力を入れる。

もちろん、中には主力メニュー並みに力を入れているお店もある事だろう。

だからそれ自体が悪いわけではない。

しかし、主力メニュー以上にオススメ、大人気と称して売り出している店は注意が必要だ。

サイドメニューの注文を強く促すのは、それだけ主力商品のメニューに自信がないようにも捉えることができるからだ。

本当に自分の店の味に「こだわり」を持っている店 なら、そんな中途半端な事はしない。

 

あ、もともとたくさんのメニューがある大衆食堂やファミレスなんかは当てはまらないからなー

あ、うどんもやってる・・・ラーメン屋なのに

それは手広くやりすぎ

 

 

というわけで、ここは無難に醤油ラーメンを注文するよー

本当に無難だな

あ、あとたこ焼きとざるそばも追加で

まいどー

頼みすぎいー!

 

おまたせしやしたー! 醤油ラーメンとたこ焼きとざるそば!

くるのはやーい!

そりゃ他に客いないからな

あれ?

どうした?

なんか、メニューの写真と見た目が違う様な・・・?

そりゃー、うちは常に改良を重ねて味を追求しているからな。見た目も変化していくんだ

そっかー

そっかー、じゃないぞ。ここ重要

 

④写真と実際の見た目が違う

これも言わずもがな、という気もするが、写真と見た目が違う店は要注意だ。

ラーメンの場合、メニューのチャーシューが肉肉しい感じで写っているのに、実際に出てきたものは何故か細かく刻まれたチャーシューで出てくる…という事があったりする。

これは、見た目で大きさや量を客に気づかせないようにするためだ。

コスト削減のために、あろうことか客にそのしわ寄せをしているようではその店も長くは持たないだろう。

 

それじゃ食べてみまーす

 

 

うん、ラーメンって感じ?

全くアテにならんなお前の食レポ

 

というわけで、今回はてるみくらぶの一件を機に、諸君も潰れそうなお店の特徴くらいは捉えておこう、というものであった。

いやいやー、そんくらいは店に入って注文するまでもなく分かるよーなことでしょー。ネットの口コミだって探せばすぐ出てくるし

ま、あえて空いている店に入って潰れそうなポイントを探すというのも面白いと思うぞ。それから、場末のラーメン屋を提供してくれた「いらすとや」さんには感謝だ!

www.irasutoya.com

 

結局、こういう遊びしたかっただけね。お店側は一応ちゃんと真面目にやってるんだから、冷やかしみたいなことはしちゃダメだよ

さて、じゃあ次は「人気飲食店に共通する特徴」を探すために行列のできるラーメン屋にこれから行くぞ!

えー!! もうわたしいっぱい食べちゃったよー!!

なんであんなに頼んだんだよ…

ちなみにここで書いた事は実際に私が遭遇したお店を基準にしている。

なので、他にも探せば色々とあるかもしれないので、諸君も是非、「閉店ポイント」を探してみて欲しい。

ただし、お店やお客に迷惑かける様な事はしちゃダメだぞ!